白い色は恋人の色
(偶然発見した自分の数年前の日記に感動したのでコピペ)
大昔の話。
僕は北山修氏に、ハマっていた。
北山修氏は加藤和彦氏と共にフォーククルセダーズでデビュー。
超有名な「帰って来たヨッパライ」で大ブレイクする。
当時はただのコミックバンドと思われていたが
「悲しくてやりきれない」「あの素晴らしい愛をもう一度」など、
加藤和彦氏の美メロ能力が徐々に認知。
そうしたなか生み出されたのが
名曲「白い色は恋人の色」というわけである。
(作詞 北山修、作曲 加藤和彦)
加藤氏はその後も美メロを書き続けると共に
サディスティックミカバンドを主宰。
木村カエラをヴォーカルに迎えて復活したのは記憶に新しい。
一方の北山修氏は、それまでの職業作詞家の方々には見られない
人の弱さを正直に書いたような内容の歌詞が時代とフィットし
人々の心をつかんで作詞家としての地位を確立した。
彼は精神科医としての資格を持っており、
業界を自らの意思で去った後、その職に付いた。
北山氏は小田和正と交流があり、
数年前の小田和正氏のテレビ番組に
手紙を寄せている。
その手紙の中で北山氏が述べていた内容に
僕は心を動かされた。
「僕の書く歌詞は女々しいと思う」
それは(世間一般で言われる)小田氏の歌詞とも共通する。
「白い色は恋人の色」を聴くと
僕は必ず泣いてしまう。
僕だけでなくそういう人は多いようだ。
クレヨンしんちゃんの中で流れて来た時も
一生懸命耐えたが、苦しかった。
北山修氏は想い出の中で生きているのだろうか。
この歌が書かれた当時、まだ若者だったはずなのに
どこを振り返っているのだろうか。
そして。
始めてその歌を聴いたときの僕らだって
子供とか若者だったはずなのに
一体何を懐かしんで、泣いていたのだろうか。
北山氏と加藤氏の美メロが合体した時
これほどまでに涙腺破壊力が増すのは何故なのだろうか。
小田和正氏の歌に「ケッ」と思いながらも
惹かれつづけたのは何故だったのだろうか。
僕は子供の頃、自分の家が本当に嫌だった。
人んちの子になりたい、といつも思っていた。
それでも今振り返ると。
帰る家と家庭があるのは素晴らしいことだったのだ。
そう思えるように少し変わって来た。
当時の僕の心を癒したのが音楽だった。
毎日辛かったので音楽に逃げたのだ。
大学進学で家を出ることになった時
心の底から嬉しかった。
自由だーーー!と思った。
そうして、それ以前の自分が過去となった時
「白い色は恋人の色」のような曲を懐かしみ。
思い出に浸り。
それまで冷血だった僕は、
素直に泣けるようになったのだった。
僕の曲「Ever Green MAN」。
「戻りたくはないよ今が好きだから。でも。」
知らずのうちにこんな歌詞を書いていた自分に
今さらながら驚く。
書いたときの自分の気持ちはよく覚えていない。
でも。
未来は開けている、という
なんだかわからない根拠のない確信みたいなものがあって。
そんな感情に突き動かされて書いたんだよな。
僕は想い出の中には住まない。
でも。
時々思い出すだけならいいじゃないか。
( W ) Double You - 白い色は恋人の色
Shiroi Iro wa Koibito no Iro
(by tkcai)